熊張古墳群 (長久手市)
古代、長久手市内の古墳は、三ヵ所の地区に渡って、築かれていた。
①熊張地区の大草丘陵南部に分布する熊張古墳群
②岩作丘陵の北端の高根山と香流川を挟み北にある色金山に分布する高根山古墳群
③三ケ峯丘陵北部に点在する原山、寺田、石場古墳の香流川上流南部古墳群
と呼称されるが、③の古墳群は既に滅失している。
現存する長久手市の古墳の中で規模の大きい墳丘古墳は①熊張古墳群にある。
この熊張古墳群は香流川上流域の北東にある大草丘陵の南端に築造された。グリーン・ロードを挟んで、愛・地球博記念公園の北西側に位置する。300mほど離れて、2つのグループがあり、北西側が字名から助六古墳群(3基)と南東側が近くに所在する神社名をとって神明社古墳群(4基)という。
長久手町史編纂のため昭和55年から56年にかけ助六第1号古墳と神明社第2号古墳が発掘調査され、助六第1号古墳は埋め戻されたが神明社第2古墳は玄室を発掘した状態で保存され(市指定文化財)ている。