長久手市郷土史研究会

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堀久太郎秀政本陣跡 (ほりきゅうたろう ひでまさ ほんじんあと)

堀久太郎秀政本陣跡(市指定史跡)

桧ケ根公園内(長久手市坊の後113)

秀吉軍の岡崎中入り隊の軍監を務めた堀秀政が、

三好秀次隊を追う徳川先遣隊を迎え討つために本陣をおいた場所

 長久手中央丘陵地桧ケ根山頂の本陣地跡を指します。

 本陣地と言っても陣容を語る遺物は無く、ただ「堀久太郎本陣地」と刻む石柱が立つばかりであります。昭和58年(1983)、町の指定史跡に指定されました。

◆碑

堀秀政本陣地跡

 

建立時期・建立者

この石碑は明治40年代に尚武会によって建立され、のち区画整理事業により一時期長久手城址に移されていましたが、平成4年(1992)6月、町により現位置に設置されました。

石碑の刻銘内容

正面刻銘:堀久太郎秀政本陣地

石碑の大きさ:高さ 80㎝・太さ 12㎝角

材質:花崗岩

 長久手合戦時、羽柴秀吉方第三隊であり軍監でもあった堀秀政は三社の森付近(現景行天皇社)で休憩中に、斥候から第四隊の三好秀次が負けて、徳川軍が追撃してきたとの報せを聞き、直ちにこの地に移動した。

 香流川の南岸で見晴らしの良い丘の上の地形を活かし、白山林から三好隊を追ってきた徳川先遣隊を待ち受けることにした。桧ケ根の丘陵地に陣を構え、徳川先遣隊を
10間(20m弱)まで引きつけ鉄砲のつるべ撃ちで大須賀康高、榊原康政らに大打撃を与えましたが、その直後に徳川本隊の進出を知り、不利と判断し、犬山の陣所にひきあげました。